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離婚の危機から心理カウンセリングで救われた話。

2025年9月現在、29歳の僕は同い年の妻ともうすぐ2歳になる娘の3人で暮らしている。

娘はどんどん新しい言葉や遊びを覚え、成長が嬉しい反面このままでいて欲しいという気持ちもある。
毎月1回は家族3人で楽しめるイベントを計画するようにしていて10月はキャンプに行く予定。

今はこれ以上ないという幸せな生活を送っている。
だけどつい2ヶ月前まで我々は離婚の危機に瀕しており、家族崩壊の瀬戸際まで来ていた。

 

元々、夫婦で仲が良いわけではなかったので毎日のように喧嘩をしていた。
それが妻が妊娠してからより一層ひどくなった。

初めは体調が安定しない妻を労って、どんなことでも受け入れて協力しようと努力した。
だけど自分の度量が狭く、妻の態度にだんだん我慢ができなくなってきてしまった。

でもやっぱり体調を崩しながらも子供を育ててくれた妻にはすごく感謝している。
出産では命懸けで闘ってくれて本当に本当に尊敬している。
この人と結婚してよかった、自分がこの家族を守るんだ、と改めて思った。

職場の人からはどう思われてるかわからないけど、仕事が残っていても定時で帰った。
妻を助けるために早く帰って家事育児。
ひたすら無視と文句の嵐に耐える日々。

そんな生活がしばらく続き、僕は仕事の終業時間が近づくと家に帰りたくなくて頭痛と吐き気がするようになった。
もともと太ってはいなかったけれど、体重も急激に落ちた。

ふと、自分が死んだら妻は悲しんでくれるのかな、と考えてしまったこともある。

この生活から抜け出したくてついに離婚を申し出た。
精神的に限界がきていた。

妻はその申し出に怒り心頭。
とても他のことを考えられる状態ではなかったので次の日は仕事を休んだ。

 

この出来事のあと、職場の先輩数人に相談した。

「お前は頑張ってるよ。」
「奥さんが甘えすぎているのかもね。」

自分の味方をしてくれるような相槌に気持ちが楽になった。
だけどそれはあくまでもそのときだけ。
先輩方にアドバイスをもらおうと思っても、家庭の状況が違いすぎて参考にならない。
もらったアドバイスはもうすでに全て試している。

家に帰るときにはまた体調は悪くなるし、一層会話は無くなった。
離婚は申し出たもののやはり子供のためを思うと離婚はしたくない。

 

どうにか解決策を得ようと、仕事や人間関係の悩みを聞いてくれるカウンセリングに行くことにした。
公認心理士という国家資格を持ったカウンセラーがやっているところだった。
心療内科や精神科というような医療機関にかかるのは実際に身体症状が出ていて生活に支障をきたしているときらしい。

予約をとり、予定の日時に指定された場所に行った。
普通のマンションの一室だった。
案内された部屋も普通の1Kくらいの部屋だった。

室内には自分が座る用のソファとカウンセラーの先生用の椅子だけが置いてあり、室内にはお香の匂いが立ち込めていた。
カウンセリング中はほとんど先生が話すことはなく、ひたすら自分の悩みを吐き出す時間だった。
自分が聞いて欲しいことを話し終わるとやっと先生が口を開いた。

言われたことを要約すると、

・同じような悩みを持っている人はたくさんいる。
・奥さんは親しい人に対して反射的に冷たい態度をとってしまう性格だけれど、それがよくないことはわかっている。
・この悩みをもっている家庭の典型的な性格例で、関係を良くしようと努力すれば円満になれる。
・今までのように我慢するのではなく意見をぶつけることが大事。喧嘩はあたりまえ。誰も悪くない。

ということだった。

目から鱗だった。
我々夫婦の関係にこれ以上の成長はないと思っていたけれど、まだ諦めるには早いらしい。
帰って妻に今回の話をすると、妻は涙を流して聞いてくれた。
自分が感情的になっていることをいつも申し訳なく思っていたらしい。

やはりプロはすごい。
自分だけの世界で結論を出すことがどれだけ時期尚早かを思い知らされた。

 

そんな感じで今でも喧嘩はするが、夫婦で同じ方向を向くことができた。
まだまだ夫婦円満には程遠いけれど、これからは上昇する一方であると信じたい。

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