キャンプの準備といえばテントや調理器具が主役ですが、快適なサイト作りにおいて「アウトドアテーブル」も重要なギアのひとつです。
テーブル一つで、食事のしやすさ、サイトのおしゃれさ、作業効率が劇的に変わります。
この記事では、数多くのアウトドアテーブルを比較してきたプロの目線で、失敗しない選び方の5つのポイントと、自信を持っておすすめできる厳選5モデルを紹介します。
まずは、「なぜ今、テーブルにこだわるべきなのか」その理由から見ていきましょう。
なぜアウトドアテーブルが重要? キャンプスタイルで変わる理由
テーブルは単なる「物を置く台」と思われがちですが、サイトの「顔」であり、キャンプの快適さを決める「中心」となる存在です。
食事をする、コーヒーを淹れる、ランタンを灯す。
これらすべてのアクションを支えるテーブルが快適であれば、キャンプ全体の「質」が向上します。
特に近年は、地面に近い「ロースタイル」や、自宅のように過ごせる「ハイスタイル」など、キャンプスタイルが多様化しました。
自分のスタイルに合ったテーブルを選ぶことこそが、おしゃれで快適なキャンプサイトを作るための鍵となっているのです。

【最重要】アウトドアテーブルで失敗しない!5つの選び方ポイント
アウトドアテーブル選びで失敗すると、「大きすぎて車に積めない」「低すぎて食事がしにくい」といったストレスが必ず発生します。
そうならないために、以下の5つのポイントを順番にチェックしていきましょう。
ポイント1:利用シーンと人数で選ぶ「サイズ」
まず決めるべきは「天板のサイズ」です。これはキャンプに行く人数でほぼ決まります。
- ソロ・デュオキャンプ(~2人)
メインテーブルとして使うなら、幅50~70cm程度が目安です。
2人分の食器と簡単な調理器具を置くのに十分なスペースが確保できます。
荷物を最小限にしたいソロキャンプなら、幅40cm前後のコンパクトモデルも人気です。 - ファミリー・グループ(3~4人以上)
幅90~120cm以上を目安に選びましょう。
特に4人家族の場合、幅90cmだと少し窮屈に感じることもあります。
食器のほか、ランタンやジャグなども置くことを考えると、幅120cm程度あると非常に快適です。
ポイント2:キャンプスタイルで決める「高さ」
サイズと並んで重要なのが「高さ」です。
これは、現在持っている「チェアの高さ」と「キャンプスタイル」に合わせて選びます。
- 地面に近く開放感◎「ロースタイル」(高さ30~40cm)
現在のキャンプシーンの主流です。
ローチェアに深く腰掛け、リラックスした姿勢で過ごせます。
焚き火を囲むのにも適しており、テントサイト全体に開放感が生まれるのが最大のメリットです。 - 自宅のように快適「ハイスタイル」(高さ60~70cm)
自宅のダイニングテーブルに近い高さです。
立ったり座ったりの動作が楽で、特に調理作業がしやすいため、BBQや料理にこだわりたい人に向いています。 - 汎用性抜群「高さ調節機能付き」
迷ったら「高さ調節機能付き」が最強です。
「ロースタイル(40cm)」と「ハイスタイル(70cm)」の2段階、あるいは3~4段階に細かく調整できるモデルなら、シーンや気分に合わせて使い分けられます。
ポイント3:持ち運びを左右する「収納性・重量」
キャンプギアである以上、「持ち運びやすさ」は必須条件です。
- バックパック派必須の「軽量・コンパクト」モデル
徒歩やバイクでのキャンプ(ツーリング)の場合、重量2kg以下、収納サイズ50cm以下が目安です。
多少の安定性を犠牲にしても、軽量・コンパクト性を最優先で選びましょう。 - オートキャンプ向けの「安定性重視」モデル
車で荷物を運ぶオートキャンプなら、多少重く(4~6kg程度)なっても、安定性が高いモデルがおすすめです。
天板がしっかりしていて、食事中にぐらつかないものが快適です。 - 主流な収納タイプ(ロール天板・折りたたみ)の違い
収納方法も要チェックです。- ロール天板: 天板をくるくると丸めるタイプ。非常にコンパクトになり、収納袋に収まるのが魅力。
- 折りたたみ: 天板を半分や1/4にパタンと畳むタイプ。設営・撤収が一瞬で終わる手軽さが人気です。
ポイント4:雰囲気と機能性を決める「天板の素材」
テーブルの「顔」となる天板の素材は、サイトの雰囲気と機能性を決定づけます。
- 【木製(ウッド)】おしゃれさNo.1。温かみのあるサイトに
サイトの雰囲気を格上げしてくれる定番素材。
特に竹(バンブー)製は軽量で強度もあり人気です。
ただし、水濡れや熱に弱いモデルもあるため、取り扱いには少し注意が必要です。 - 【アルミ・ステンレス】軽量・熱に強い。ダッチオーブンも直置きOK
機能性重視ならアルミやステンレスが最強です。
軽量で、熱々の鍋やダッチオーブンを直接置ける耐熱性が魅力。
特にアルミ製は軽量モデルの主流です。 - 【メッシュ】熱・水に強くタフ。サブテーブルにも最適
スチールなどを網状にした素材です。
熱にも水にも非常に強く、焚き火の横で使ったり、濡れた食器を乾かしたりと、サブテーブルとして非常に優秀です。
ポイント5:あると便利な「+αの機能性」
必須ではありませんが、以下の機能があるとキャンプの快適度がさらに上がります。
- ランタンハンガーや収納ネット
ランタンを吊るすポールや、天板の下に小物を置けるメッシュネットが付いていると、テーブルの上を広々と使えます。 - バーナー(コンロ)一体型・囲炉裏タイプ
テーブルの中央にコンロを設置できたり、焚き火台を囲むように設置できたりするモデル。調理と食事を同時に楽しみたい人におすすめです。
【2025年最新】アウトドアテーブルおすすめ5選
選び方の5つのポイントを踏まえ、数ある製品の中から「これは間違いない」と断言できるアウトドアテーブルを5つ厳選しました。
あなたのスタイルの参考にしてみてください。
1. 【バランス最強・初心者にも】コールマン「ナチュラルモザイク リビングテーブル/120プラス」
迷ったらコレ!高さ二段階調節で、機能・価格・デザインの三拍子が揃った王道モデル

- 使用時サイズ:約120×60×40/70(h)cm
- 収納時サイズ:約60×6.5×60(h)cm
- 重量:約4.5kg
- 素材:フレーム/アルミ、天板/メラミン加工合板
- 高さ調節:2段階(ロースタイル/ハイスタイル)
「最初の1台」として、これ以上ないほどバランスの取れたテーブルです。
最大の魅力は、工具なしで簡単に脚の長さを変えられ、ロースタイル(40cm)とハイスタイル(70cm)の両方に対応できること。
キャンプスタイルがまだ定まっていない初心者の方でも、後から買い替える必要がありません。
天板は4人家族でも十分な120cm幅を確保しつつ、収納時は半分に折りたためてコンパクトになります。
汚れを拭き取りやすいメラミン加工もうれしいポイントです。
2. 【軽量コンパクト・ソロ向け】SOTO「フィールドホッパーL」
パッと開くだけ!A3サイズに収納できる、革新的なワンアクションテーブル

- 使用時サイズ:幅42×奥行29.7×高さ11cm
- 収納時サイズ:幅42×奥行15.5×高さ3cm
- 重量:約1.2kg
- 素材:天板/アルミ、スタンド/ステンレス
- 高さ調節:不可(ロー)
ソロキャンパーやツーリングキャンパーから絶大な支持を得るモデルです。
特許構造により、収納状態から天板を開くだけで自動的にスタンドが飛び出します。
その間、わずか1秒。
撤収も畳むだけと、圧倒的な手軽さを誇ります。
収納時はA3ハーフサイズと非常に薄くなり、バックパックの隙間にすっと入ります。
天板はアルミ製で軽く、熱いクッカーも直置きOK。
まさに「どこへでも連れて行ける」相棒です。
3. 【快適・ファミリー向け】コールマン「ナチュラルウッドロールテーブル クラシック/110」
サイトが映える天然木!ロースタイルもハイスタイルも対応する、おしゃれな2WAYモデル

- 使用時サイズ:約112×70×40/70(h)cm
- 収納時サイズ:約19×20×70(h)cm
- 重量:約5.3kg
- 素材:天板/天然木(スギ)、フレーム/アルミニウム
- 高さ調節:2段階(ロースタイル/ハイスタイル)
「おしゃれな木製テーブルが欲しいけど、機能性も妥協したくない」という方に最適なモデルです。
最大の魅力は、温かみのある天然木(スギ)の天板。
これ一つでサイトの雰囲気が格段に上がります。
さらに、脚のパーツを付け外しすることで、高さ40cmのロースタイルと70cmのハイスタイルの両方に対応可能。
天板はロール(巻き取り)式でコンパクトに収納でき、「見た目」と「機能性」を高次元で両立させています。
4. 【おしゃれ・木製】ハイランダー「ウッドロールトップテーブル EX 90」
コスパ最強の「木製テーブル」。ブナ材の美しい質感が、おしゃれキャンプを格上げする

- 使用時サイズ:約90×60×43(h)cm
- 収納時サイズ:約91×12×20cm
- 重量:約7kg
- 素材:ブナ(ビーチ)材
- 高さ調節:不可(ロー)
「おしゃれな木製テーブルが欲しいけれど、価格でためらっていた」という方に、真っ先におすすめしたい人気モデルです。
この「EX」モデルの魅力は、なんといっても素材に使われている「ブナ(ビーチ)材」の美しい木目と質感。
滑らかでやさしい色合いの天板が、サイト全体を洗練された雰囲気にしてくれます。(※アッシュ材を使用した「LIGHT」モデルもありますが、ブナ材の質感と価格のバランスで「EX」を推奨します)
天板を丸めて、脚を折り畳んで専用ケースに収納可能。
重量は約7kgとしっかりしていますが、その分安定感も抜群です。
オートキャンプなら迷わず「買い」の、圧倒的コストパフォーマンスを誇る一台です。
5. 【タフ・焚き火OK】ユニフレーム「焚き火テーブル」
熱も水も傷もOK!焚き火の相棒として「雑に使える」最強のサブテーブル

- 使用時サイズ:約55×35×37(h)cm
- 収納時サイズ:約55×35×2.5(h)cm
- 重量:約2.3kg
- 素材:天板/ステンレス、サイド/天然木、スタンド/ステンレス
- 高さ調節:不可(ロー)
「一家に一台」と言われるほど愛用者が多い、超定番のサイドテーブルです。
天板はエンボス加工されたステンレス製で、熱々のダッチオーブンを直置きしても、ナイフで食材を切っても問題なし。
収納時はわずか2.5cmの薄さになり、車載の隙間にも収まります。
焚き火の横でサイドテーブルとして使ったり、ソロキャンプのメインテーブルとして使ったりと、その汎用性は無限大です。
アウトドアテーブル購入前に知りたいQ&A
最後に、アウトドアテーブルの購入や使用に関してよくある質問にお答えします。
Q. 有名ブランド(コールマン、スノーピーク等)を選ぶメリットは?
A. アフターサービスの信頼性と、買い足す際の「統一感」が最大のメリットです。
コールマンやスノーピークなどの大手ブランドは、万が一破損した際の修理サポートが充実しています。
また、チェアや他のギアも同じブランドで揃えやすいため、サイト全体に統一感を出したい場合に有利です。
ただし、近年は本記事で紹介したハイランダーのように、高品質でコストパフォーマンスに優れたブランドも多く登場しています。
Q. 焚き火の近くで使っても大丈夫?(素材の選び方)
A. 素材によります。木製・樹脂製テーブルは焚き火から遠ざけてください。
火の粉が飛ぶと、木製や樹脂製の天板は穴が空いたり焦げたりする危険があります。
焚き火の近くで使う場合は、「ステンレス製」や「スチールメッシュ製」のテーブル(今回紹介したユニフレームの焚き火テーブルなど)を選びましょう。
これらは熱に強く、安心して使えます。
Q. テーブルのぐらつきを抑える方法は?
A. まずは「水平で硬い地面」を選ぶことが大前提です。
その上で、ぐらつく場合は以下の点を確認してください。
- 脚がしっかり開いているか(ロックされているか)確認する。
- 脚の高さ調節機能がある場合、左右の高さが揃っているか確認する。
- 脚の先端(キャップ)が一つだけ浮いている場合は、薄い板や石を挟んで高さを調整する。 軽量・コンパクトなモデルほどぐらつきやすい傾向があるため、安定性を求めるなら重量のあるモデルを選ぶのも手です。
Q. お手入れ方法や保管方法は?
A. 「濡れたままにしない」「汚れたらすぐ拭く」が鉄則です。
特に木製のテーブルは水分に弱いため、雨に濡れたり夜露で湿ったりした場合は、必ず乾いた布で拭き取ってください。
キャンプから帰ったら、天板や脚の隙間に入った土埃を落とし、しっかり乾燥させてから保管しましょう。
湿気が残ったまま保管すると、カビやサビの原因になります。
まとめ:あなたに最適なアウトドアテーブルで、キャンプをもっと快適に

今回は、失敗しないアウトドアテーブルの選び方5つのポイントと、おすすめ5モデルを紹介しました。
最後にもう一度、選び方のポイントをおさらいします。
- サイズ: 人数(ソロ・デュオか、ファミリーか)で決める
- 高さ: 持っているチェアとスタイル(ローか、ハイか)で決める
- 収納性・重量: 持ち運び(徒歩・バイクか、車か)で決める
- 素材: 見た目(木製)か、機能性(アルミ・メッシュ)かで決める
- 機能性: 高さ調節や収納ネットなどの+αをチェック
アウトドアテーブルは、あなたのキャンプサイトの「中心」となる重要なギアです。
ぜひこの記事を参考に、あなたのスタイルに最適な一台を見つけて、キャンプをもっと快適に楽しみましょう!
