「利回りが高いから」は危険? 資産を減らさないための「高配当株」健康診断3つの基準

最近の株高を背景に、配当金などの「目に見える利益」を重視して投資を始める方が増えています。特に預金の利息が低い現在の日本では、数パーセントの利回りが非常に魅力的に映るものです。

しかし、投資の世界には「高い利回りには必ず裏がある」という普遍的な格律があります。業績が悪化して株価が急落した結果、一時的に利回りが高く見えているだけの「罠」であるケースも少なくありません。

今回は、将来にわたって資産を守り抜くために不可欠な、投資先の「健康状態」を見極める3つの基準を解説します。

目次

「高い利回り」に隠されたメッセージを読み解く

通常、配当利回りが極端に高い場合、それは市場から「その企業の将来に何らかの不安がある」と判断されているサインであることがあります。

株価が下がると、相対的に利回りは上昇します。つまり、業績が悪化して株価が急落している企業の利回りが、一時的に非常に高く見えてしまう「トラップ(罠)」が存在するのです。こうした銘柄に飛びつくと、配当金が減額(減配)されたり、株価そのものがさらに下落して、受け取った配当以上の損失を出してしまうリスクがあります。

資産を健全に育てるための「3つのチェック項目」

一時的な流行や数字の高さに惑わされず、10年、20年と安心して持ち続けられる投資先を見極めるためには、以下の3つの視点が重要です。ご自身の投資先が当てはまっていないか、ぜひ確認してみてください。

1. 無理をして配当を出していないか?「配当性向」と「DOE」を確認する

配当金の源泉は、企業がビジネスで生み出した「利益」です。利回りが高い銘柄を見つけた際、まずは「その利益がこれからも持続しそうか」を確認することが欠かせません。

ここで必ずチェックしたいのが「配当性向」という指標です。これは、その年の純利益のうち、どれだけの割合を配当金として支払っているかを示すもの。一般的に30%〜50%程度が健全とされますが、これが80%や100%を超えている場合、利益以上に無理をして配当を出している(タコ足配当)可能性があり、減配のリスクが非常に高いと言えます。

さらに一歩踏み込んだ指標として、近年は「DOE(株主資本配当率)」も注目されています。単年の利益ではなく、企業がこれまで蓄積してきた「純資産(株主資本)」に対してどの程度配当を出しているかを示す指標です。
毎年の利益の増減に左右されにくいため、DOEを基準に配当方針を定めている企業は、一時的に景気が悪くなっても減配しにくい、安定した優良企業である可能性が高いと判断できます。

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2. 「セクターローテーション」を意識した分散投資ができているか?

特定の高配当銘柄や、同じ業界の株ばかりに資産が偏っていないかを見直すことも大切です。株式市場には、業界(セクター)ごとに利益が出やすい時期と下がりやすい時期が入れ替わる「セクターローテーション」という波が存在します。

大きく分けて、以下の2つのタイプを知っておきましょう。

  • 景気敏感株(シクリカル銘柄)
    自動車などの製造業や、銀行などの金融業、商社などが該当します。景気が良い時は大きく株価が上がりますが、不景気になると真っ先に売られやすい特徴があります。
     
  • ディフェンシブ株
    食品、医薬品、電力やガスなどの生活インフラが該当します。景気が悪くなっても人が生活する上で欠かせないため、業績が落ち込みにくく、株価も安定しやすい傾向があります。

もしあなたの資産が「利回りが高いから」という理由で特定の景気敏感株ばかりに偏っていると、不景気が来たときに資産全体が半減してしまうリスクがあります。景気の波に負けない強い資産を作るには、値動きの異なるディフェンシブ株を組み合わせたり、幅広い業界を網羅する「全世界株式」のようなインデックスファンド(投資信託)を土台に据えることが不可欠です。

3. 「今の流行り」に乗りすぎていないか?

AI関連や特定のIT企業など、ニュースやSNSで毎日話題になる「旬」のテーマ株は、非常に魅力的に見えるものです。しかし、世の中の誰もが知っている流行の銘柄は、すでに多くの人が買い群がっており、実力以上に株価が割高になっている(膨らんでいる)ことが少なくありません。

歴史を振り返っても、過剰な期待で急騰した相場は、いずれ必ず大きな調整(下落)を迎えます。「みんなが買っていて儲かりそうだから」という理由だけで飛びつくと、ブームが去った時に取り残されてしまいます。

投資を決める際は、周りの熱狂から一歩引き、「自分はこの企業の10年後、20年後のビジネスの成長を本当に信じられるか」と自問自答する冷静な視点を持つことが、暴落時にパニックにならずに済む最大の処方箋です。

まとめ

投資の目的は、目先の小銭を稼ぐことではなく、将来の自分や家族の生活を豊かにすることです。

もし、お持ちの資産の中に「利回りだけで選んだもの」があれば、この週末に一度「配当性向」や「セクターの偏り」をチェックしてみてください。派手なリターンを追うよりも、「大きな負けを避ける」こと。この地味ながらも強力なルールを徹底することが、最終的な成功への一番の近道です。

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