投資を続けていると、特定の国や企業の株が飛ぶ鳥を落とす勢いで上昇したり、逆に長い間、鳴かず飛ばずの状態が続いたりする場面に遭遇します。
好調なニュースばかりが流れてくると「もっと買い増すべきか」と焦り、不調なニュースが続くと「もう売ったほうがいいのか」と不安になるのが人の性です。
しかし、投資の世界には「平均回帰」という強力な引力が働いています。
今回は、一時の感情に流されず、冷静な投資判断を下すための必須知識を解説します。
1. 「平均回帰」とは何か?

平均回帰とは、株価やリターンが一時的に平均から大きく離れても、長い目で見ればいずれ平均的な水準に戻っていくという性質のことです。
- 上がりすぎた時:期待が膨らみすぎて実力以上の価格(割高)になると、やがて熱が冷めて価格は下がります。
- 下がりすぎた時:悲観されすぎて実力以下の価格(割安)になると、価値が見直されて価格は上がります。
まるでゴムまりが、引っ張れば引っ張るほど元の場所に戻ろうとする力に似ています。この性質を知っていると、現在の市場の盛り上がり(または落ち込み)が一時的な偏りである可能性を冷静に判断できるようになります。
2. 「去年の勝者」が「今年の敗者」になる理由

投資のデータを見ると、ある年に最高のパフォーマンスを出した資産(例:米国株)が、翌年には平均以下の成績になり、逆に低迷していた資産(例:新興国株や債券)が急浮上することがよくあります。
もし、去年の成績が良いという理由だけで一つの投資先に全財産を注ぎ込んでいたら、平均回帰が起きた時に大きなダメージを受けてしまいます。
常に勝ち続ける投資先はないという前提に立ち、幅広い資産に分散しておくことは、この平均回帰の波に飲み込まれないための最も賢明な守り方なのです。
3. 「長く持ち続ける」ことが勝率を上げる

平均回帰の法則が教えてくれる最大の学びは、一時的な不調で投げ出さないことです。
世界中の良質な企業に分散投資する投資信託などを持っている場合、たとえ短期間で価格が下がっても、世界経済が成長し続ける限り、いずれは成長の平均ラインへと戻っていくことが期待できます。
「今は平均から下にズレている時期なのだな」と捉えることができれば、パニックになって売ってしまう失敗を防げます。むしろ、その「下にズレている時期」に買い続けることが、平均に戻った時の利益を大きくしてくれるのです。
まとめ
投資の成績は、直線ではなく、らせんを描きながら進んでいきます。
「今は絶好調だから一生安泰だ」と過信せず、「今は不調だからもうダメだ」と絶望もしない。
常に「平均回帰」という引力を意識することで、あなたの投資スタイルはより安定し、ストレスのないものに変わっていくはずです。
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